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おうちレッスン Ambassador’s Eye 【vol.7】Yasuyoさん

おうちレッスン Ambassador’s Eyeは、アクティブに活動するおうちレッスンのメンバー(=おうちレッスンアンバサダー)の方によるコラムです。

第7回目はYasuyoさんです。フィレンツェ留学をきっかけにマンマの味に魅了され簡単&美味しいイタリア家庭料理を作り続けているYasuyoさん。イタリア家庭料理とマンマとの素敵な出会いについてお伺いしました!

 

『おふくろの味』は万国共通!

〈イタリア家庭料理との出会い〉

私が住んでいたフィレンツェという街は、イタリア中部に位置する、日本でいう『海なし県』、代表的な郷土料理はビステッカ・アラ・フィオレンティーナ、イノシシ、ウサギ、豆料理etc...と山の幸だらけ、日本でイタリア料理というと思い浮かるペスカトーレや、アクアパッツァのよう魚介類の食べられるレストランは当時ほとんどありませんでした。そして、外食のお料理の塩味がキツイんです、パンもこの濃い味の料理にあわせたパーネ・トスカーノという巨大な硬〜い塩なしパン。最初は食事が合わず、留学生仲間との美味しさの評価が塩味の濃いor薄いで行きつけの店が決まるといった状態でした。

そんな、食事に関しての第一印象がとても悪かったフィレンツェ滞在をガラリと変えてくれたのが、ホームステイ先のマンマの料理との出会いでした。

午後はシエスタのあるイタリア、お昼過ぎに学校から帰宅するといつも晩ごはん用の日本では馴染みのない珍しい野菜の下ごしらえをしていたマンマ、その光景を目にするだけで、毎日今晩はどんな夕食なんだろう…と楽しみになったものでした。

待ちに待った晩ごはんの時間☆

家族みんなで食卓を囲み、お祈りのあと、プリモピアット(第1の皿)と呼ばれるパスタやリゾットなどの炭水化物料理が出てきます。おうちプリモは、トマトソースのみのスパゲッティやブロード(イタリア版出汁)の中にお米のようなパスタが入ったものなど、具もなくいたってシンプルなものばかり、でも、どれも優しくてホッとするお味ばかりなんです。きっと毎日食べるものだからこそシンプルなのでしょう。それは日本のイタリア料理の概念とは明らかに違っていました。

次にセコンド・ピアット(第2の皿)と呼ばれる、肉などのたんぱく質料理と一緒にコントルノ(付け合わせ)という、ポテトやほうれん草などの野菜の付け合わせが一緒にサーブされ、食後はリンゴやオレンジ、バナナなどが盛られたフルーツバスケットの中から好きなフルーツを選んで食べると言ったとても栄養バランスもとれたメニュー構成でした。

そして食事中もずっとマンマは大忙しです。いったいどれだけの時間を毎日マンマは夕食を作る為に費やしていたのでしょうか…お料理の味といい、手間のかけかたといい、学ばなければいけないことだらけ。

留学本来の目的のジュエリーデザインの勉強よりも、家庭料理のインパクトが強過ぎました(笑)

これが、今の自分のイタリア料理のベースとなったマンマの味との出会いで、私を虜にしてしまったのです。

〈ファンタジスタの国のお料理は、メニュー決めも創造性を期待して☆〉

おうちレッスンメニューを決める時に私が意識していることは、

 1)全体の味の流れ(ホッとするお味を意識)
 2)季節感(食材もメニューも)
 3)彩り
 4)近所のスーパーで買える食材を使う
 5)自宅で必ず復習してもらえるように、
    復習用の課題をさりげなくお持ち帰りいただいく
 6)基本のイタリアン
 7)簡単&シンプル

1)〜3)は料理家なら必ずといった内容、それにプラスして、イタリア料理が食卓に手軽に並んで欲しいという願いから、4)〜7)を常に意識して盛り込んでいます。

簡単&シンプル&手軽なもので、こんなに美味しくできるんだ!とか、なんか新鮮なメニューがレパートリーに加わっちゃった♫と感じていただけること。

私のレシピは出来るだけ現地の基本に近いレシピです、というのは、日本人はゼロから作り出すのは苦手ですが、ベースあるものからアレンジするのは大得意な国民です。私がベースさえお伝えできればあとは皆さんがご自由にそのレシピを必ず創造的にアレンジしてくれるはずです。でも、そのベースは必ず知って欲しいのです。それを知った上でアレンジをして皆さんのご家庭の我が家の味にして欲しいと願ってのことなのです。

何だか、長くなってしまいましたが、

つまり、『おふくろの味は万国共通!』

この「おうちレッスン」を通して、世界にたった1つの皆さんのご家庭の『おふくろの味』が生まれるきっかけをたくさん作っていけたら嬉しいです♫

 

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